菊地かおり氏が自身のブログで連載し、約3年の歳月をかけ完結まで描ききった、「曇天の騎士」フリッツを中心とする中世青春ファンタジーコミック「アルマトゥーラ」が、クエスチョナーズより516ページの分厚さで書籍化されました。
2Fには内容を確認できる見本誌も
サイズがWEB掲載時と同じ比率の、四角に近い感じとなっています。
クエスチョナーズの商品説明
中世、戦乱の時代。「曇天の騎士」フリッツと「晴天の騎士」エリアスは
共に亡父の言葉に導かれ、王宮を揺るがす陰謀の渦に巻き込まれていく。
忠義とは何か?正義とは何なのか?各界のコミックマニアを唸らせた
新進気鋭の漫画家菊地かおりが贈る、鉄と血の時代を爽やかに生きる
若き騎士たちを描いた歴史青春叙事詩の傑作。
WEB掲載の他、同人誌としても執筆されていたようです。
なお、菊地かおり氏のブログ soulkickによると
同人誌版との違いについて何件か質問をいただきましたので思いつく限り箇条書きに↓
・とびら絵は4巻の4人集合絵のみ(分かる人は分かる笑すいません
・目次絵は一冊本は描き下ろし、同人誌分は丸々割愛。
・あとがき、まえがきは内容、絵ともに描き下ろし。差し替え。
・フリッツさん宅が一新。詳しい設備の解説なども入ってます。鎧シルヴェステルは一冊本では割愛。
・予告ページ、奥付、奥付イラストは一冊本では全て割愛。
あとはページを調整する上で空白になった部分にコラム?っぽいものを2P、イラスト2P?くらい?描き足しました。マンガはないです。ただでさえエピソードが飽和状態かな~と思い。
他は同人誌と全く同じです。値段がちょっぴり安いくらいかな。あと表紙とか、重くて手が疲れないかとか(笑
とのこと。
最近多く見かける「萌え系ライトファンタジー(こちらはこちらで好きですが)」とは全く異なる、80年代の作品のような生々しい骨太の内容で、登場人物それぞれに、なぜこの人はこのような考え方なのか、なんでこの人はこの人を好きになったのか等、しっかりとした背景設定があり、本編のほか、一部のキャラをクローズアップしたサイドエピソードなどもあり、物語への感情移入をさらに色濃くさせてくれます。
もちろん戦争や戦いもあるので、残虐描写や強姦シーン等、内容はわりとハードなのですが、電脳旅日記さんで、「綺麗ごとではない状況もたくさんあるのですが、絵の感じが絵本の挿絵的な雰囲気なので、ショックが緩和されて、読みやすく引きこまれました。」とあるように、純粋に話として必要だからある描写として描かれ、絵柄的にそれほどえぐい感じにはなっていないので、そういった描写が苦手な方でもあまり気にせず、話にグイグイと引き込まれていくと思います。
あまり内容を詳しく書くとネタバレ含みまくってしまうので伏せますが、個人的には久々にファンタジー作品で満足がいく。というと偉そうですが、心にしっかりと刻まれた作品となりました!
なお、菊地かおり氏ブログ soulkickでは、現在も「アルマトゥーラ」をWEB掲載されています。
百聞は一見にしかず。
ぜひぜひ一読されることをおすすめします!
そして気に入ったら、寝っ転がりながらじっくりと読める、書籍という物理的なものとして、手に残してみてはいかがでしょうか?
個人的にはアニメ化して欲しいくらいお気に入りの一冊です!
ヽ(´ー`)ノ
■ 商品名:「アルマトゥーラ」 ■ 著者:菊地かおり氏 ■ 価格:税込2300円 ■ 発売:2012年02月01日(発売中) |
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