7月1日、「HJ文庫創刊5周年記念パーティー 第5回ノベルジャパン大賞授賞式」が開催。会場にはイラストレーターや作家さんが多数出席し、プレゼンテーターとして、クイブレのトモエ役などで知られる声優の能登麻美子さんも駆けつけました。
「第5回ノベルジャパン大賞」概要
中高生からの架空小説ファンをメインターゲットとするエンターテインメント作品、キャラクター作品を募集する小説賞。学園ラブコメ、ファンタジー、ホラー、ギャグなどジャンルは問はない。
●応募資格/プロ、アマ、年齢、性別、国籍問わず
●賞/大賞:賞金100万円、金賞:賞金50万円、銀賞:賞金10万円
●応募総数/437作品
●審査/HJ文庫編集部
HJ文庫大賞は、Wikipediaによると『日本の出版社・ホビージャパンが2006年より開催しているライトノベルの公募文学賞』というものです。
受賞作はHJ文庫より書籍化され、一般発売されます。
【受賞発表】
作品紹介
フィーリア――そこは竜と人間が共存する世界。そんな世界で数百人しかいない魔術師の少年イルミは、竜に襲われていた長剣使いの美少女キャロライナを助け、その縁で彼女と彼女に懐いた竜の子供と同居をすることに! かくして弄ると面白可愛いキャロライナと急速に距離を縮めていくイルミだが、その背後には世界の災厄たる魔術師が迫っていた!! 発行予定日:8月1日
受賞理由:正当派ファンタジー作品でありながら、随所に独自の世界観がちりばめられ、個個のキャラクターが活き活きと描写されている。
ツガワトモタカ氏受賞コメント(一部抜粋):このような豪華な会場で授賞式を開いていただいて、大変光栄です。
自分は田舎の出身なので、このように沢山の方を見るのは生まれて初めてなので、とても緊張していますが、コレも試練のひとつと思い頑張っていきたいと思います。
ライトノベル作家になるといい続け10年。ようやくスタート地点にたつことができ、これでようやく友人たちにも顔向けできます。
作品紹介
『きらりん!おぱんちゅおそらいろ』それは日本文学を代表する作家オオダイラ・ガイの最新作だ。彼の小説に感動した高校生イモセ・ギンは、ツンデレ気味だけど本当は兄思いのクロハ、クールでちょっと毒舌系の幼女ミルというふたりの可愛い妹と連れだってオオダイラのもとを訪れる。しかし、そこでギンや妹たちは謎の現象に巻き込まれてしまい――。発行日:7月1日
受賞理由:設定とタイトルのインパクトもさることながら、読みやすい文章、会話のテンポのよさ、ギャグの質の高さといったセンスのが、評価されての受賞。
かじいたかし氏受賞コメント(一部抜粋):中学生当時、HJさま発行のRPGマガジン(TTRPG専門誌)を楽しんでいて、そのHJ様からこのようなかたちでデビューできることに、何か運命的なものを感じました。
作品紹介
ひたすら平凡を愛する少年、籠島諦は今日も変わらず平凡を謳歌していた。彼には世界の平和を守る超能力者も、未来の電脳戦士も、ファンタジー世界の魔法少女も必要ないのだった。鈍感をこじらせ過ぎた少年と3人のヒロインが織り成す超鈍感覚ラブコメディ。発行予定日:8月1日
受賞理由:主人公が鈍感であることを利用した、ヒロインたちとの掛け合いの面白さ、一人称小説であることを巧みに操っていた点が評価されての受賞。
望公太氏受賞コメント(一部抜粋):自分は学生で、受賞を報を頂いたときは、まだ就職活動中で、ラノベ作家になるにあたり、専業にするか兼業にするか迷っていたのですが、GA文庫さまからも受賞の連絡が来たことで、専業になろうと思って、専業でやっていくことを決めました。
大学は卒業するだけなのですが、卒論の発表の日が本日(7月1日)だったのですが、すっかり忘れていて、適当にごまかしましたが、月曜になったら先生に土下座しようと思っています。
作品紹介
高校入学直後にオレが一目惚れした黒髪の少女――観田明日香先輩は、『絶対不可避の不吉を告げる魔女』として全校から恐れられる存在だった。自分が視た悪夢が100%現実化してしまう先輩の悩みを知ったオレは、従姉で生徒会長のサヤ姉の制止を振り切り、先輩の未来を変えるべく行動を開始! だが数々の偶然がそれを阻んできて……どうなるオレと先輩の運命!?発行日:7月1日
受賞理由:サイエンティックな学園ラブコメとして、高いポテンシャルを持った作品で、わかりやすいストーリー、テンポのよさ、読者を一気に引き込む実力の高さで受賞。
鷹山誠一氏受賞コメント(一部抜粋):受賞作のアイデアは、自分の中ではとても自信のあるものでしたが、とっつきにくいものだったので、それを何とか、読む人に見やすく、わかりやすくすることに苦心したことを覚えています。
流石受賞者の方々だけあって、会場の笑いを誘うなど、受賞コメントも面白い内容が多かったです。
「例年よりも多くの応募があり、編集部としても大変嬉しく思っております。2次、3次と審査を紛糾出来るほど、質の高い作品が集まりました。」
受賞する人は、やはり何か持ってるななんて声も
漫画家の高田明美さんも当たっていました
「パリのジャパンエキスポなどを見ていると、日本の作品がとても愛されているのがわかります。不穏な時代ではありますが、我々が扱っている日本の文化はまだまだ世界に発信できる力を持っています。また、HJ文庫で被災地の方が少しでも楽しんで頂けたなら、こんなに嬉しいことはありません。」
高田明美さんは、全ての台紙にイラストとサインを描かれて、他の方にも書くように、率先してお願いしていました
受賞された皆さんの、今後の活躍に期待します!
なお、銀賞「僕の妹は漢字が読める」と大賞「オレと彼女の絶対領域<パンドラボックス>」は、7月1日より、全国の書店で発売となっております。
興味のある方は是非ご覧になってください!
他、銀賞「白銀竜王のクレイドル」と金賞「僕はやっぱり気づかない」の2作品は、8月1日発売予定となっています。
ショップリンク
■僕の妹は漢字が読める
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京王プラザホテルで開催