りゅんりゅん亭 遠那かんし氏原型のカラーレジンキットで、6月30日まで受注受付中のホビージャパン誌上通販限定「デススマイルズ キャスパー」にプラモすらまともに組んだことのないガレキ初心者が挑戦してきました!
12色カラーレジン製でほぼ塗装いらず、軸打ち(パーツ同士を接続させるために真鍮線を通すこと)不要のこの作品は「自分で工作して組立てる楽しさ」を知ってもらいたいという遠那氏の想いが詰まった、プラモデルも作った事がない方にも作れる、初心者にも優しいガレージキット。
ガレキは好きだけどスキルがないからと躊躇している人、いざ挑戦したけど挫折した人、カラーレジンキットならと思ったけど 軸打ちの難易度と何このパーツ数・・・と心が折れた人・・・そのすべてに当てはまる、まさにプラモすら組み上げたことのない初心者だったイザワが、遠那かんし氏が開催する”ぷにカラー講座”で「キャスパー」に挑戦してきました!
【左画像:ホビコン07東京で展示された作例】
目次
◇制作の様子 ~好調の前半戦~
◇ちょっと休憩 会場の様子
◇制作の様子 ~ミス連発&克服の後半戦~
◇完成!!「デススマイルズ キャスパー」レビュー
◆この日使った主な道具
・ニッパー
・カッター
・デザインナイフ
・瞬間接着剤
・つまようじ
・ガンダムマーカー
ぷにカラー講座は、りゅんりゅん亭のキット(パーツのチェックと洗浄は済ませておく)と簡単な工具を持参し制作講座を読みながら進め、わからないところを質問するという形で進行されます。
ではさっそく制作講座を読みながら順番に進めてゆきます。
◆まずは下半身をつくる
は、初めてなのに・・・いきなり(個人的に一番テンションのあがる部位)なんて・・・!
処理の終わったパーツを、瞬間接着剤で組み合わせてゆき・・・
下半身完成!
ここまで なんとたったの1時間20分!!
初めてということであれこれ説明を聞いたり、写真を撮りにウロウロしたのを含めてもこのタイム。
黒下着にはリボンとレースのモールドが造形されています。
上半身をつくる
先程と同様、バリをとって接着を繰り返してゆきます。
パーツに塗装
ベルトの金属部分や、ジャケットのボタンなどにガンダムマーカーで色を塗ります。
こういう部分を丁寧にやると より見栄えがしますよとのことなので、細かい部分はつまようじで。
はみ出した部分はデザインナイフで削れるので、ここは結構気楽に作業。
上半身完成!
上半身とスカートが完成!
お湯で形を整えながら体を組み上げる
お湯で十数秒温めて 柔らかくした状態で組み上げ、冷めて再び固くなるまで手で固定。
ポットからお湯を汲んで・・・作業時間5分くらい。
作業を開始してから4時間くらいしか経っていないのに、既に全工程の半分以上きたんじゃないでしょうか!
ウロウロしながらやっているのにすごい!すごい早いです!
カチカチ組みあがってゆく快感に、あれ、もしかして自分って器用なの?と勘違いをしはじめたところで、会場の様子などをご紹介します。
会場は模型サークルパテランチさんの会合に、ぷにカラー講座の受講者の数名が混ぜていただいている状態なので、和気藹々とした心地よい雰囲気。
モえハンのキリン装備!!このキットはパーツ数がものすごいです。
この日同じくキャスパーを作っていたパテランチのメンバーの方。
「これは月曜に申し込んで、木曜に届きました。誌上通販は 作りたいテンションが下がる頃に届くことが珍しくないから驚きました。」とのこと。
キャスパーは誌上通販には珍しい、応募券到着日による先着順発送となっているのですが、それは遠那氏の「PVCと違って少量生産ができるのもガレキの良いところなので、誌上通販の申し込みをしてから、熱が冷めないうちに手元に届くようにしたかったのです。」との考えから。
フルカラーレジンの改良を重ねている理由、ぷにカラー講座を開催する理由と同様の「ガレキを自らの手で完成させる喜びをより多くの人に」という気持ちからくる気配りが嬉しいです。
ちなみにこの日の席順は初心者2人が、遠那氏の両サイドに席をいただき、いつでも質問OKという状態だった訳ですが、その間 遠那氏は次回作の作品を絶賛作業中でした!!
プロに教わりつつ、プロの作品が出来上がっていく様も見ることができるなんて・・・何を作っていたのかお伝えできないのが物凄く残念なのですが、とにかく貴重な体験でした!
たっぷり休憩したところで後半戦です!
調子に乗ってゆっくりしすぎて日が傾いてきてしまいましたので、集中していくぞ!!
ケープを作る
いままでと同様に各パーツのバリをとって接着。
塗装と同じく、細かい部分に瞬間接着剤を塗るときもつまようじで。
だいぶコツがわかってきました。
多少瞬着がはみ出して白くなっているけど気にしない!気にならない!
ハサミケースを作る
バリをとって、墨入れ。
金属っぽいものへの墨入れ、簡単な墨入れで優越感に浸らせてくれるのですごく楽しいです・・・!!!
キャスパーを作っていた他の方にスミ入れ前のをお借りしてビフォーアフターを記念撮影。
調子にのって接着もしないままウロウロしていたら、ここでアクシデント。
ポキっと・・・
遠那氏「・・・そこって折れるんですね・・・」
イザワ「いやー・・・カラーレジンって想像していたよりも丈夫だなぁと思って 油断してしまいました・・・(試しに曲げてみたとか言えない)」
冷や汗はかいたものの瞬間接着剤でまったく問題なく修復できました!
ここまで曲げなければ折れないんだな、という目安にもなったし結果オーライですね。
しかし、いつの間にか閉会の時間まで残りあと2時間足らず。焦る・・・!
羽を作る
墨入れ前(左)、墨入れ後(右)。
急がないといけないのに 覚えたての墨入れが楽しくてつい時間をかけてしまう。
頭部を作る
ツインテールの片方だけでも、4~5パーツという分割の細かさ!
バリをとってカチカチと接着してゆきます。
パステルでお化粧
道具は紙やすりで粉にしたパステルと綿棒。
作例に倣って 赤いシャドウと、オレンジのチークを入れました。
眉毛&瞳 デカールを貼る
睫毛のパーツが立体的に造形され、そこに白目を含めた瞳のデカールを貼り、顔の裏側からはめ込む形。
デカールは2セット分ついてるので、失敗したらやりなおせる・・・と思っていた矢先に、左眉のデカールを紛失。これ失敗したら後がない・・・
しかし貼り付け成功!デカール恐るるに足らず!!
・・・あれ、左の眉がない。
乾く前に触っていたから剥がれたのか・・・予備はさっき紛失したし・・・どどどどうしよう!!!
遠那氏「眉はモールドもあるし、ガンダムマーカーで描いちゃいましょう。」
イザワ「か、かく・・・?」
遠那氏「キャスパーは片眉がほとんど隠れているので左右の太さの違いもさほど気にならないと思います」
おぉぉぉ!なるほど!
ミスは誰にでもあるもんね!
ミスってばかりですが、取り返しのつかないレベルのミスなんてそう多くはないよね!
※R.C.ベルグでは瞳デカールのみの販売もあるそうです。
ブーツ等のコウモリ
体力切れ&焦っていたせいか 少し辛かった細かい作業。
(いま思うと個人的に辛かったのはこれだけ)
あと少し!
はさみを塗装&接着
塗装はガンダムマーカーのシルバーで刃の部分だけ。
手に持たせてからはさみの軸を接着したら・・・
「キャスパー」完成です!!!
最後の片付けをしていたら発見しました。
ぷにカラー講座の門を叩いてから9時間!
写真を撮ったり、ウロウロしたり、休憩したり、デカールを失くしたり、探したり、パーツ破損したり・・・途中ロスタイムは結構あったと思うのですが、それを含めてもこの時間です。
遠那氏曰く「プラモデルを組んだ事が無いのを加味したら 普通くらいだと思います」とのフォローともとれるコメントを頂戴しましたので、プラモデルを組んだことがある方や、器用な方ならばもっと早く仕上がるのかと思います。
私の至らなさ故、粗はたくさんあると思うのですが、愛着は十分!
自分にとって記念すべき ガレキ第1号です。
以下、記念にレビューを撮影しましたので、初心者でもここまでのものが仕上がるのだなぁと、このキットの素晴らしさを感じてください!!
■ 商品名:「デススマイルズ キャスパー」 ■ 仕様:カラーレジンキャスト製組立キット(総パーツ数68) ■ サイズ:1/8スケール 全高約130mm ■ 原型制作:遠那かんし氏 ■ 企画・製造・販売:RCベルグ ■ 「月刊ホビージャパン 2009年6・7・8月号」誌上限定通販 ■ 価格:税込14,700円(送料別) ■ 受注期間:2009年6月30日締め切り ■ 関連:RCベルグの商品説明/RCベルグの制作講座 |
受注締め切りは 2009年6月30日!
「ガレージキットは、積まずに、諦めずに、とにかく完成させて欲しい。」
遠那氏のその言葉を胸に、今まで積んできたガレキ達への反省を込めながら、初ガレキ 無事完成となりました!
完成させることができたことで自信がついて、コレとかアレとか、次は何を作ろうかと夢が一気に膨らんでおります。
軸打ち不要、塗装もほぼ無し、やすりがけの工程も無し、短時間で完成できる、まさに初心者向けのガレキだったと思います。
ガレキは時間がかかりそう、難しそう、と思っていた人に是非作っていただきたい作品です!!
※追記 : 6月25日発売のホビージャパン8月号にも応募券がついていました!
Posted by イザワ
関連
■遠那かんし氏 – フィギュア大百科
■月刊ホビージャパン誌上限定「デススマイルズ キャスパー」の作例 【ホビコン07東京レポ】
■ホビージャパン
■RCベルグ
■りゅんりゅん亭 – 原型師サイト
■デススマイルズ – 公式
(C)2007 CAVE CO.,LTD.
バリをざっくりとニッパーorカッターでカット(画像左)
それをデザインナイフで丁寧にカット(画像右)
軽くナイフを滑らせるようにしてモールドを削る